自由民権運動150年をふりかえる:高知市クラウドファンディング開催

1. クラウドファンディングの背景

自由民権運動が始まった1874年から150年を迎えるにあたり、高知市はその歴史や意義をより多くの人々に伝えるため、クラウドファンディングを実施しています。クラウドファンディングの目的は、歴史を学ぶ機会を提供し、市の文化の振興を図ることにあります。目標金額は300万円で、募集期間は9月29日までとなっています。

高知市はクラウドファンディングを通じて子供たちの学びの支援を行い、また市内の歴史的および文化的資源の保存・活用を目指しています。このプロジェクトを通じて、多くの市民や自由民権運動に興味を持つ人々が参画することが期待されています。クラウドファンディングのプラットフォームは「ふるさとチョイス」で、5000円から10万円までの範囲で寄付を受け付けています。寄付金額に応じて、自由民権記念グッズや展示観覧券などの返礼品が用意されています。高知市は9月から企画展を開き、児童生徒の学びの支援や交通費の援助、さらには全国みんけん連第5回大会の開催など、6つの関連事業を実施しています。

2. 自由民権運動の始まり

自由民権運動は、1874年に高知市出身の板垣退助や後藤象二郎らが政府に提出した「民選議院設立建白書」に端を発します。
これが日本の民主主義の道を開く大きな一歩となりました。
この運動は、国民の自由と権利を求める声が高まった時代背景と深く関わっています。
1874年は、明治維新からわずか数年後のことで、日本は封建制度から近代国家へと大きく変わろうとしていました。
板垣退助や後藤象二郎らは、民衆の声を政治に反映させるための民選議院の設立を求めました。
この「民選議院設立建白書」提出は、日本の議会制民主主義の原点とも言える出来事です。
その後、多くの人々がこの運動に賛同し、各地で自由民権運動が広まりました。
\n自由民権運動の中で大切な役割を果たしたのが教育です。
高知市では1990年に市制100周年を記念して市立自由民権記念館が建設されましたが、この記念館は自由民権運動の歴史を伝える重要な施設です。
自由民権運動の理念を次世代に伝えるため、教育機関や一般市民に向けたさまざまな展示や資料が揃えられています。
特に児童生徒が自由民権運動について学ぶことで、歴史的な視点から現在の社会を考えるきっかけとなるでしょう。
そのためにも、クラウドファンディングなどを通じて資金を集め、活動を支えることが重要です。

3. 寄付の活用方法

高知市は自由民権運動150周年を記念して、クラウドファンディングを通じて寄付を募っています。
この寄付は、地元の児童生徒が学ぶための費用に活用され、市の歴史や文化を振興するために役立てられます。
具体的には、寄付金は市内小中学校の生徒たちが市立自由民権記念館を訪れる際の交通費支援などに使用されます。
これにより、子どもたちはより深く地域の歴史を学ぶ機会を得ることができます。
さらに、寄付金は歴史を伝えるための企画展や、歴史書の出版にも利用され、地元の文化や歴史の振興に貢献します。
市民一人一人の寄付が、未来の世代の学びを支え、地域の歴史や文化の保存・発展に寄与するのです。
皆さんの温かいご支援をお願いします。

4. 返礼品の紹介

高知市の自由民権運動150年記念のクラウドファンディングでは、寄付金額に応じた返礼品を提供しています。まず、5000円の寄付をしていただいた方には、民権家クリアファイルと記念館の常設展示観覧券(ペア)が贈られます。このクリアファイルには、自由民権運動に関わる重要な人物やシンボルが描かれており、観覧券と合わせて歴史に触れる機会が増えるでしょう。

次に、1万円の寄付をしてくださる方には、記念館の常設展示図録と観覧券が提供されます。この図録は、自由民権運動の歴史や意義について深く理解するための資料として非常に価値があります。展示内容を家でもゆっくりと振り返ることができ、一度訪れた記念館の記憶をさらに深めることができます。

さらに、10万円の寄付をいただいた方には、板垣退助伝記資料集全3セットのうち1セットと観覧券が贈られます。これらの資料集は非常に貴重で、板垣退助の生涯や彼が果たした役割について詳しく知ることができます。高額な寄付に見合った充実した内容で、自由民権運動の理解を深めるための必須アイテムと言えるでしょう。

高知市はこのクラウドファンディングを通じて、多くの方に自由民権運動の歴史と意義を知ってもらい、市の歴史・文化の振興にも寄与することを目指しています。皆様からのご支援を心よりお待ちしております。

5. お問い合わせ先

自由は土佐の山間より――。自由民権運動の始まりとされる1874年から150年を迎えたのを記念して、高知市はその歴史や意義を広く伝えようと、インターネット上で寄付を募るクラウドファンディング(CF)を実施しています。このCFは9月29日まで行われ、目標金額は300万円です。集まった資金は児童生徒の学びの費用や市の歴史・文化振興などに活用される予定です。

自由民権運動は、高知市出身の板垣退助や後藤象二郎らが政府に提出した「民撰議院設立建白書」に端を発したとされています。この運動を記念して、1990年に市制100周年を迎えた際、市立自由民権記念館が建設されました。

CFは「ふるさとチョイス」のサイトで寄付を受け付けています。寄付額に応じて返礼品が用意されており、例えば5000円の寄付では民権家クリアファイルや記念館常設展示観覧券(ペア)が、1万円の寄付では記念館常設展示図録や観覧券が、10万円の寄付では板垣退助伝記資料集全3セットのうち1セットや観覧券が返礼品として提供されます。

高知市では、記念館で9月から開催される企画展や、10月に開催される「全国みんけん連・第5回大会」、さらに民権史跡案内図(マップ)の配布、市内小中学校から記念館への交通費支援など、計6事業を企画しています。これらすべての取り組みは、自由民権運動の歴史を次世代にわたって広めるためのものです。

お問い合わせは、市民権・文化財課(088-832-7277)までお願いいたします。

6. 関連イベント

自由民権運動が150周年を迎えたことを記念して、高知市では様々な関連イベントが開催されます。まず、9月からは市立自由民権記念館で特別企画展が開催されます。この企画展では、自由民権運動の歴史や意義について深く学べる展示が行われ、来場者にその重要性を伝えます。

さらに、10月には「全国みんけん連・第5回大会」が開催されます。この大会は、全国から自由民権運動に関心を持つ人々が集まり、交流や議論を深める機会となります。大会の参加者たちは、それぞれの地域での取り組みや成果を共有し、自由民権運動の精神を現代に引き継ぐための方策を模索します。

また、市内の小中学校から記念館への交通費支援も行われる予定です。この支援により、多くの児童生徒が記念館を訪れ、歴史の学びを深めることが期待されます。特に、自由民権運動を身近に感じることで、未来の市民にこの精神を伝える役割を担うことになるでしょう。

加えて、民権史跡案内図の配布も行われます。このマップは、市内に点在する自由民権運動に関連する史跡を巡るガイドとなり、訪れる人々にその歴史を追体験させるものです。このような取り組みを通じて、市民や訪れる人々が自由民権運動の歴史をより深く理解し、その精神を次世代に伝えることが目的とされています。

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